・マミヤ光機製作所 "Mamiya Six I" 01
Shutter: NKS-TOKIO ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200 )
Lens: K.O.L. Special ( f=7.5cm 1:3.5 )
国産のマミヤ光機製作所製シックス判スプリングカメラ、マミヤシックスIです。
距離計連動を外国の模倣ではなく独自のバックフォーカシング機構で達成した「国産優良」機で
I型の発売開始は昭和十五年からです。
マミヤシックスは技術者の間宮精一氏が自ら使い易い高性能な写真機として設計した物で
写真仲間の菅原恒二郎氏が資本提携をしてマミヤ光機製作所を設立し
そして商品化されたと言う経緯があります。
一般的なレンズ側の移動ではなく、フィルム側を移動させる事でピント合わせを行うと言う機構は
距離計との連動が行い易く狂いも少ないので、戦時下でも優良品の認定を受けて生産され
報道機関に、或いは軍関係にと供給されました。
この機体は入手時シャッターのメインスプリングが錆びで折れてしまっていたので
ピアノ線を曲げて自作したスプリングが仕込んで有ります。
お陰でシャッター速度はイマイチ信用出来ません。ちょっと遅い様な気がします。
ハーフミラーの劣化はどうにもならなかったので修理に出しましたが蛇腹もその時交換しました。
国産の3枚玉なので開放だと若干ポヤンとした描写ですが
手持ち機材の中で今でも確実に作動する「国産優良機」として活用しています。