・ファーストカメラワークス（栗林写真機）
"Semi First"Ｕ型
Shutter: Wester Model I ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200 )
Lens: First Anastigmat ( f=75mm 1:3.5 )
ファーストカメラワークス（のち栗林写真機）の国産写真機、セミファーストＵ型です。
ファーストシリーズはドイツ・ウェルタ社のペルレをコピーした様で
外形とかノブの形も一緒、革ケースにも当然其の入れ替えられますｗ
当時の写真機の例に漏れず、レンズやシャッターの組み合わせで各形式が有りますが
レンズがファーストF:3.5、シャッターはウェスターＩなので
昭和十四年頃の定価百十円モデルだろうと思います。
単品で見ているとこんな物かと思ってしまいますが
残念ながらコピー元のウェルタ・ペルレと比べると素材・工作・仕上共、格段に落ちます。
この機体はボディーレリーズですが、シャッター部品のレバーやアームの剛性が足りず
操作の度にフニャフニャして頼りない印象を受けます。
この時代の国産機の大半に言える事ですが、ドイツの写真機と比べると
国産のは「金属っぽい何か」で出来ている様な気がしてなりません。
ピント出しを兼ねたテスト撮影時の写真から。
