・ファーストカメラワークス（栗林写真機）
"B.B.Semi First"01
Shutter: Wester Model I ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200 )
Lens: Rotte Anastigmat ( f=75mm 1:4.5 )
ファーストカメラワークス（のち栗林写真機）の国産写真機、B.B.セミファーストです。
B.B.セミファーストには光学式露出計付の物と反射ファインダー付の物が有りますが
此方は昭和十五年発売の露出計付のモデルです。
露出計内蔵国産写真機としては、若しかして初めての物じゃないかと思いますが
この露出計は所謂「ダークスクリーン」式の物で
覗いた人間の視力や判断によって指示値が変わるシロモノです。
このモデルはそれ以前の折り畳みファインダーに替わって
カバー組み込みの筒型ファインダーとなっております。
一応「遠距離」と「近距離」のパララックス補正機能は付いておりますが
これはコピー元のウェルタ社「ペルレ」の機構をコピーした物で
筒型ファインダーの傾きが変わる単純な物です。
ファインダーの視野は折り畳み型と比べてかなり狭くなっている様に感じます。
素材＆加工の精度がイマイチで操作感がフニャフニャなのは国産機のお約束ｗ
因みに、ファインダートップカバーには下写真の様に露出表が付いています。
露出表下側の細長い接眼部が露出計用覗き穴、右側が構図用のファインダーです。
カバー右側に有る２つの丸い突起はパララックス補正の切り替えボタンで
左の物を矢印側へ動かすとファインダーが傾いて近距離用となり
右側の物をカチッと押し込むと遠距離用となります。
