・富士光学工業 "Semi Lyra" II型 02
Shutter: Fujiko B ( T, B, 1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/250 )
Lens: Fujiko-Anastigmat Terionar ( f=75mm 1:3.5 )
富士光学工業製国産セミ判スプリングカメラ、セミライラII型の後期型です。
初期のセミライラII型と比べると、手提げが廃止されています。
此れは別に富士光のオリジナル改良と云う訳では無く
単にコピー元のセミイコンタに倣っただけだと思われます。
付属のシャッターは低速が1/5秒までのフジコーB型ですが
初期型と異なり、ボディレリーズ専用となっています。
これらの改造が具体的に何時頃行われたのかは良く判りません。
私が確認出来た機体だけの傾向ですが
後期型のセミライラII型に付属しているテリオナーレンズの番号は
９万番台以降の物しか見た事が有りません。
唯、この辺のレンズ番号が生産実数を表しているのか
多少鯖を読んだ数なのかは何とも･･･（;´Д｀）
この辺は何分調査不足ですので、若しお持ちの方がいらっしゃいましたら
是非レンズ番号等データ提供頂けますと助かります。
シャッターは初期型から操作レバーを外しただけの同じモノ。
中身がブリキ細工なのは変わりません（;´Д｀）
真っ当に動かそうとして実に手間が掛かったのも同様です。
どうにもならない物を修理するより、シャッターの生きている同型機を探して
丸ごと移植しちゃった方が早い様な気がします。
但し、余り混ぜこぜにしてしまうと資料的価値が低下してしまうので
データ収集の兼ね合いから何とも難しい所であります。
蛇腹は何時もの様に裏から製本テープを張って補修しました。
最近、「カメラ修理のABC 増補版」（ブッキング）を入手しましたので
アクリル蛇腹を自作して交換しようかと考えております。
実際の描写は･･･まあ何時もの戦前国産的と云うか。
先日久々に引っ張り出して撮った奴です。
