・藤本製作所 "Semi Prince" 03
Shutter: Neumann&Heilemann PERFECT ( T, B, 1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/250 )
Lens: Neumann&Heilemann Radionar ( f=7.5cm 1:4.5 )
国産の藤本製作所製セミ判スプリングカメラのセミプリンスです。
背面赤窓(二個)にカバーが無く、ボディレリーズ化以前で手提付なので
初期の生産型、多分昭和十年前後のモデルだと思います。
セミプリンスは一応「国産」を名乗っては居ましたが
売りは何と云っても輸入品のレンズとシャッターを使っている事でした。
尤も部分品とは云え輸入品付きは高いので、廉価版の完全国産モデルも有りました。
この機体は廉価版の方で、国産のノイマン&ハイレマン製「ラジオナー」レンズと
同社製「パーフェクタ」シャッターが付いています。
此方で紹介したセミプリンス01の原型機です。
あの時はシャッターがどうにもなりませんでしたが
今回の機体では調子が良く、完全オリジナルで稼動状態となりました。
程度が良い機体だったので余り弄る所も無く、蛇腹にも穴は有りませんでした。
ラジオナーを名乗って居ても「国産」レンズの為、周辺の流れ等も多少有りますが
中心から比較的広い範囲に渡って素直な描写でした。
某イベントで大田区産業プラザPiOへ行った折にパチリ。