・Welta "Perle" 03

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Shutter: Compur ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/250 )

Lens: Schneider-Kreuznach Radionar ( f=7.5cm 1:4.5 )

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ドイツ・ウェルタ社のセミ判スプリングカメラ、ペルレです。
以前紹介したこの機体のラジオナー付き原型機です。
背面の赤窓は2個(カバー無し)、ボディ両端が円形、巻き上げは折り畳みキイで
シャッターもボディレリーズ化以前の初期型だと思われます。
時代的には多分1935年前後頃でしょうか。

今回は入手時からきちっと「ラジオナー」が付いていました。
これはシュナイダー銘のちゃんとしたドイツ製です。
北野邦雄先生は舶来も国産も同等と書かれてましたが
レンズ自体の性能か、或いは機体側の加工精度の影響なのか判りませんが
個人的にはやはり本家ドイツ製の方が描写が確りしている様に思われます。
・・・まあ、そうは云っても所謂「三枚玉」の写りですがー。

発行年不明ですが、フォットニュース社提供のパンフレットから。
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ペルレは最初からセミ判とシックス判が出ていた様です。
レンズはウェルターならf6.3、f4.5、f3.5、f2.9の4つ、ライツのエルマーはf4.5のみで
ツァイスの銘玉テッサーはf4.5、f3.8、f2.8の3種。
シャッターはバリオ、セルフ付きプロント、コンパーの3つが載っていますが
この機体の様な、コンパーシャッターにラジオナー付きは掲載が有りません。
因みにレンズがウェルターf4.5でコンパーシャッターのモデルなら百三十円になります。


春先に撮影したフィルムから。

桜花満開
嘉多山のベイヤー・ピーコック
蜿蜒と続く送電線

 

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