・ファーストカメラワークス(栗林写真機)
"First Six"02

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Shutter: Seikosha ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/250 )

Lens: Tokyo Kogaku Toko ( f=7.5cm 1:3.5 )

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ファーストカメラワークス(のち栗林写真機)の国産写真機、ファーストシックスです。
以前紹介したこちらのモデルと比べると
精工舎のセイコーシャシャッターに東京光学トーコーレンズ付なので
ファーストシリーズとしては高級品の部類です。
年代的にはボディレリーズ化以前でボディ両端が丸型ですから
昭和十〜十二年頃の物だと思われます。


今回も入手時表面の貼革が一部無くなっており、合皮で代用しています。
(レンズ部蓋台形部分と正面上部のモデル名型押部分)
更に、何故か前蓋の自立用「足」も固定板バネごと紛失していたので
部品取り用のジャンクから移植してネジ止めしました。
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何でこんな部品が無くなったんでしょうな?(;´Д`)
分解序でに薄くなっていた赤窓のセルロイド板を赤色塩ビ板と交換しました。


この機体の巻上げも前回と同様「特許捲取」ノブですが
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今回は一々加減しながら巻かなくてもちゃんとコマ間隔が揃う様に細工をします。
・・・と云っても本体に何か加工を行うのは気が引けるので
スプール側をちょっと改造しました。
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指示通り巻き上げると約5mm重なってしまうのですから、巻上げ量を増せば良い訳です。
スプール軸に1mm厚のプラ板を細切りにして貼り付けました。
これで直径は2mm増すので、円周長さは計算上約6.2mm増える筈です。
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プラ板自体のばらつきと手加工の所為か、直径は約2.5mmの増加でした。
テスト撮影の結果、コマ間隔は5〜7mmで大体揃い裏紙がはみ出す事も有りませんでした。
改造スプールを使えば充分実用になりそうです。


 

テスト撮影から何枚か。

玄関先の春
道の真ん中で
甍の波と雲の波

 

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