・モルタ合資会社 "Baby Minolta" 01

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Shutter: nameless ( B, 1/25,1/50,1/100 )

Lens: nameless fixed-focus lens ( f=60mm? 1:12? )

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国産のモルタ合資会社(のち千代田光学・現コニカミノルタ)ベスト判カメラ、ベビーミノルタです。
ベークライト製固定焦点の入門用カメラで、シャッター速度のみ変更出来ます。
他社の類似カメラ、例えばコダックのベビーブローニーとか六桜社のさくらカメラより
価格が高い分ちょっとだけ高性能と云えましょう。

レンズは沈胴式単玉メニスカスで凸面を外に向けています。
絞りは固定式で穴の大きさは約5mm程度でしょうか。
焦点距離は実測で大体60mm位ですからf12程度の明るさとなります。
シャッターはチャージ不要のエバーセット式ですので使用の際は手ブレに注意が必要です。
レリーズケーブルは取り付けられません。

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撮影サイズはフルサイズベスト判の他、付属マスクでベスト半裁判も可能です。

単玉レンズを使用している為、ボディ後端をカーブさせて
フィルム送り方向の像面湾曲を補正しています。
この辺は最近のレンズ付フィルムでも同じ様になっています。

尚、内枠は底板のロックレバーを「OPEN」に回すだけでは抜き取れず
沈胴レンズも引き出しておかないと鏡胴が引っ掛かって抜けません。(^-^;;

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「カメラクラブ」昭和十一年十一月号の広告。
これは多分初期のモデルと思われ価格は九円五十銭です。
シャッター前板に飾り模様が有り、巻上ノブが金属製の物。

このページで紹介しているのはシャッター前板がシンプルになり
巻上ノブもベークライト製になった後期型ですので若干値上がりしています。
昭和十五年頃の雑誌に載っていた価格だと十二〜三円前後でした。

 

efke製ベスト判フィルムでのテスト撮影。
カーリングによる歪みと裏紙番号の映り込みは何ともかんとも・・・。

ピントテスト、若干後ピン?
ベランダから見る
ご近所の庭先
土手に咲くコスモス

 

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