・富士光学工業 Semi Lyra F型 01

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Shutter: Fujiko F ( T, B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200 )

Lens: Fujiko-Anastigmat Terionar ( f=75mm 1:3.5 )

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富士光学工業製の国産セミ判スプリングカメラ、セミライラF型です。

発売は昭和16年ですから既に物資統制下にあり
公定価格ではF3.5レンズ付きで金九十八円也となって居ます。


この機体はジャンク品として入手したので程度が良くなく
折角だからと積極的に手を入れて使える様にしました。

先ずは本体の錆を落として不要部分をマスキングし塗装します。

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この当時は未だPOR-15をカメラの塗装には使って居ませんでした。


表面の貼革は東急ハンズで購入した糊付き本革シートです。
この部分はオリジナルより高級になってしまいました。(笑)

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赤窓カバー操作ツマミが紛失して居たので銅板を半田付けして動く様にします。

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本来は円盤を重ねた様なデザインの突起が付いて居ましたが
加工が面倒なので取り敢えず実用上不便の無い形に仕上げます。


蛇腹は当然の様にボロボロになって破れていましたので交換します。
封筒のクラフト紙をアクリル絵の具で接着して塗装した自作紙製蛇腹です。

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この蛇腹は残って居たオリジナルを外して貼り合わせた物をコピーし
それを厚紙に貼り付けて型紙としました。
蛇腹の制作に当たっては「カメラ修理のABC(増補版)」を参考にさせて頂きました。


他のカメラで漏光からフィルムカブリを起こした事が有るので予防対策をします。
裏蓋のフチには細切りした黒フェルトを、赤窓周囲には植毛紙を貼ります。

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黒フェルトがちょっと厚過ぎたのか、裏蓋のロックが多少きつくなりました。
対策の甲斐が有ってか、現状こちら側からと思われる漏光は有りません。


スプール位置調整に本体側のスプール受けに自作ワッシャーを嵌め込みました。
プラの下敷きを丸く切り出して中央に穴を開け差し込みます。

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これでフィルムをセットした時に大体真ん中に来る様になりました。

現状では手持ち機材で一番手を掛けたカメラになって居り
「画質」を気にしなければ一番安心して使える機体となって居ます。
・・・そこを気にしないのが正しいかは判りませんが。(汗)

 

富士フイルム「ACROS」を詰めて撮影。
純正のベークライト製フードと当時モノのY1フィルターを付けて居ます。

東武線の館林駅
構内の電光掲示板、目的は14:29発の団体列車
佐野線の葛生行き電車
伊勢崎線の太田行き電車
目的の団体列車、1800系ラストラン
1800系先頭車、入線ホームにも記念撮影する方が
小泉線の西小泉行き電車

 

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