・大成光機 Welmy Six W型
Shutter: No Name ( B, 1,1/2,1/5,1/10,1/25,1/50,1/100,1/200 )
Lens: Welmy Terionar ( f=75mm 1:3.5 )
大成光機製の国産66判スプリングカメラ、ウェルミーシックス W型です。
実の所、このカメラは狙って手に入れた物ではなく
別のカメラと抱き合わせのジャンクで入手しました。
基本的にカメラ趣味の範囲は戦前なので戦後の機材は対象外なのですが
メインで集めて居る富士光学ライラシリーズの血筋の一つでも有るので
今回手を入れて使える様にしてみました。
Camera-wikiや朝日新聞社「国産カメラの歴史」によれば昭和27年の発売で
定価はカメラ本体のみで\7500となって居ます。
元々は成増光機の製造でボディにはNARIKOのネームプレート付きでした。
そもそも大成光機は大由光学と成増光機が合併して出来た会社で
両社の頭文字を取って「大成」となったらしいのですが
このカメラは合併直後のモデルらしく成増光機時代のデザインほぼそのままです。
狙って入手した訳では無いジャンク品でしたので状態は良く有りませんでした。
ボロボロだった前蓋とボディ前面の貼革は剥がし、手帳の表皮を切って貼付けました。
穴の開いて居た蛇腹は丁寧に外し、それを型紙として蛇腹を自作し交換します。
何時もの様に障子紙をアクリル絵の具で接着し塗装して蛇腹を作ります。
蛇腹の制作に当たっては「カメラ修理のABC(増補版)」を参考にさせて頂きました。
大して期待して居なかったのですがそこは流石に戦後の製造。
シャッターの構造は戦前のフジコーシャッターと基本的に同じ物でしたが
各部品の「カッチリ感」と云うか、動きの確実性がとても良くなっていました。
尤もテリオナーレンズの方は戦前並みで、相変わらず周辺が派手に流れて居ました。
戦後のカメラなので久々にカラーフィルム(ロモグラフィー カラーネガ100)で。
嘉多山公園の東武鉄道30号蒸気機関車
ギリギリ桜の花を撮れました
嘉多山公園展望台より望む
館林こいのぼりの里まつり
近くで見るとこいのぼりと云うよりメザシみたいな