VARIO_00

・Alfred Gauthier社  "VARIO" 00番


アルフレッド・ゴーティエ社が1908年から生産を始めた「バリオ」シャッターです。
エバーセット式なのでレバーを下げれば何度でもシャッターが切れてしまいます。
これはバルダックスに付いていた00番の小さい物で、製造は1930年代前半だと思います。
 

VARIO_01 
レンズを外してシャッター単体を正面から見た所。
シャッター速度は上部の爪を、絞りは下の爪を夫々動かして行います。
安価な部類のシャッターなので、速度はT・B・1/25・1/50・1/100しか有りません。
下のAGCマーク左側に穴が有りますが、俗に言う「針穴セルフタイマー」用の物です。

VARIO_02 
前板を外した所。左右2本のネジを外せば簡単に取れます。
バリオはスプリングの張力だけを変えて各速度を変化させる仕組みなので
内部の仕掛けもそれ程複雑ではありません。精度もそれなりです。

VARIO_03 
シャッターユニットとケースを固定するネジを外します。
バリオは写真の様に3本のネジで固定されています。
これらのネジはなるべく外した場所を覚えておき、組み立て時に位置を変えない方が後々面倒が少なくなります。

VARIO_04 
ケースからユニットを抜いて裏から見た所。シャッター羽は2枚です。
ネジ穴と干渉する所為か、よく見ると羽の先端の形状が左右で少し異なっています。
左側のケースには絞りが組み込まれていますが今回は面倒臭いのでバラしません。

VARIO_05 
シャッター羽は挿し込まれているだけなので写真の様に簡単に外れます。
分解した際に、余り注油し過ぎて裏側にまで油が回ってしまうと
羽同士が張り付いて動かなくなります。・・・ああ、今でもよくやっちまうさ!!orz

VARIO_06 
針穴セルフタイマー機構部の拡大。
シャッターレバーを押し下げても、この穴に針金を差し込んでおくと
下側の爪型部品を固定してしまうのでシャッターは動きません。
針金を抜くと爪型部品が動いてシャッターが開閉します。

 

 

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