・自作 高一受信機
元々はヤフオクで初期型の百二十三号受信機と間違えて落札してしまったラジオです。
折角だから本物の前に製作の練習をしようと、シャシーから自作してみました。
実は真空管のラジオを作るのはこれが初めてでした。
入手時の様子。
・・・いや、デザインがそっくりだったもので。
今なら先ず手を出さないかもw
最初はシャシーの製作から。
別途入手したダイヤル機構をキャビネットにピッタリ合わせたかったのです。
普通はアルミ板を使うのでしょうが、ここは敢えて0.8mmの鉄板でトライ。
ドリルで小穴を、シャシーパンチで真空管などを取り付ける穴を開けました。
四角い穴はセオリー通り縁に小穴を沢山開けて切り抜き、鑢仕上げ。
万力に挟んで叩いて折り曲げ、重なる部分をネジ止めして出来上がり。
折角なので、錆止めにPOR15を塗ってみる事にしました。
素人塗りなのでタレが結構有りますが中々良い感じに。
POR15は本来パブリカの修理に使おうと考えてましたが、こっちが先になりましたw
使用する真空管。
左から6D6、6C6、6ZP1、12F。
一般的な高一ラジオ回路を組み込みます。
回路を組み込んだ所。
何も考えずに部品を付けて行ったのでごちゃごちゃしています。
昔の雑誌記事などでは回路図の他に実体図も付いていましたが
部品配置などを良く判っていない初心者には必要な物だと実感しました。
上面の様子。マグネチックスピーカも取り付け済み。
この状態で受信テストを実施しましたが
初めて作ったラジオで音が出た時は中々嬉しいものです。
キャビネット側の修理。
表面の汚れを拭き取り、浮いていた合板部分も水溶きボンドで固定。
汚れてはいたものの虫食いなどは無く状態は良好でした。
スピーカを固定し、シャシーをキャビネットに入れて完成。
座布団カバーで良い感じの物が有ったので切り取ってサランネットの代用に使いました。
背面から見た所。
元々裏蓋が付いていたので、アンテナ端子部分を切り欠いただけでそのまま転用。
内部の様子。
トランスの位置はもう少しスピーカから離した方が良かったかも。
この機体は現在も日常の聴取に活躍中です。
回路図はこの様になっています。
因みに製作者は機械科出身で電気は余り詳しくなく
複数の高一受信機回路を眺めて、その平均的な形にしただけですので
どこかおかしいと言われても反応出来ませんのであしからず。(;´Д`)