・マツダ燈火管制用電球
その名の通り、戦時中の灯火管制時に使用する為作られた電球です。
東芝のHPでは1933年(昭和八年)から生産開始とありました。
手持ちのアサヒグラフか何かに広告が載っていた様な気もする・・・何処へ仕舞ったかな?
取り敢えず手持ち球の全部を並べて見る。
ガラスと口金が緩んでしまっている物も有りますが、一応全て点灯可能。
右端の1本は、口金の色が違っていて錆が有り、磁石にも付くので鉄製の様です。
統制で昭和十四年から電球類の口金に銅が使えなくなったのでそれ以降の製品?
表面に書かれたマークと文字(その1)。
マツダマークの他、「東部防衛司令部認定済」「三−四半畳用」
「使用前必ズ包紙ノ注意書ヲ御読ミ下サイ」と言った文字が読み取れます。
表面に書かれたマークと文字(その2)。
マツダマークの他は、左側「100・10W」「二・三畳用」、右側は「100・5W」のみで実に素っ気無い(;´Д`)
年代的にはこちらの物の方が後期の様に思われます。
パッケージの注意書。右は「昭和十二年度燈火管制規定に基き製作したるもの」
左は「昭和十三年四月四日附内務、陸軍、海軍、遞信、鐵道省令第一號燈火管制規則に基き製作したるもの」
と、書かれています。注意書の内容はほぼ同じ。
実際に点灯してみた所。確かに光は周囲に拡散しません。
遮光塗装は内側から行われていて、反射効率を増す為、内面下部は白く塗られています。
他に暗室用親子電球の様な、捻じ込みの度合いで明るさを変えられるタイプも有ったようです。