・モルタ合資会社 "Minolta Vest" 01

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Shutter: Marble ( T, B, 1/25,1/50,1/100 )

Lens: Coronar Anastigmat Nippon ( f=75mm 1:4.5 )

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国産のモルタ合資会社(のち千代田光学・現コニカミノルタ)ベスト判カメラ、ミノルタベストです。
ベークライト製の剛体蛇腹で有名な機体で、最初のモデルは昭和九年に発売されました。
同社からは他にもミノルタシックスが発売されています。

レンズの組み合わせで何種類かモデルが有りますが
これはコロナーF4.5付の昭和十二年型で、当時三十五円もした最上級モデルです。
レンズは固定焦点では無く前玉回転式となっています。
マーブルシャッターはチャージ不要のエバーセット式ですので
使用の際は手ブレに注意しないといけません。
撮影サイズはフルサイズベスト判の他、付属マスクでベスト半裁判も可能です。


当時の国産写真機は大メーカー製と言えども大概外国製のコピーですが
この重箱を重ねた様なベークライト製の剛体蛇腹は見た事が有りません。
単に私が知らないだけかもしれませんが、日本人のオリジナルなら大したものです。
剛体蛇腹については、戦時中皮革材料が統制された為の代用品だと言う話を時々聞きますが
最初の発売時期を考えると、必ずしもそうでは無い様な気も。


国産老舗の製品だけあって描写はしっかりしています。
現在使う事を考えると蛇腹の様に黴たり破れたりせず、金属の様に錆びないので
割れたりしない限り、ベークライト製と言うのは結構有り難かったりw

 

ドイツ製ベスト判フィルムで撮影した写真を何枚か。

新緑萌える春
日露戦役の碑
実は門の向こうに巫女さんがー!

 

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